海底歩行

こえびがだらだらどうでもいいことを書いちゃうブログ。

新世界

新生活のゴタゴタでえらい久しぶりになりました。

こえびは生きております。

新居のインターネット環境がやっと整ったのでやっとパソコン触れます。さて何を書こうかな。近況かな。

 

実家で犬を飼い始めました。私が一人暮らしを始めた途端に。悔しいので週に1度、少なくとも2週に1度は帰省してます。帰りすぎ。

もともと犬を飼いたいという話はしていました。私はパグやフレンチブルドッグ、母はミニチュアダックスフント、父は柴犬が飼いたいとやいのやいの言ってたんですが、我が家にやってきたのはマルチーズ。なんででしょう。母が一目ぼれしたからです。

 

 

ということで、今回は犬のはなし。

 

我が家のマルチーズは生まれてからまだやっと5ヶ月になるかならないか。我が家に来るまでほとんど外に出たことのなかったこの子は、飼い始めて3日め、さあ散歩に連れていこうと玄関の三和土に下した瞬間にくんくんと鼻を鳴らして震え始めました。外が怖いのです。

 

初めて外に出た日のことを、あなたは覚えていますか。

私は覚えていません。もちろん覚えていません。母に抱かれてか父に抱かれてか、それとも乳母車に乗せられてか、覚えていませんがきっと初めて吸う外の空気の新鮮さに戸惑ったのでしょう。陽射しのまぶしさに目を細めたかもしれないし、雨粒が一体なんなのかわからずおどろいたかもしれない。今では当たり前の世界に、初めて触れたときの感動を、残念ながら覚えているひとはいないでしょう。

 

うちの犬は全部がほとんど初めてでした。とりあえず外が怖いなら少しずつ慣らそうと窓を開けていると、雨粒を不思議そうに見上げていました。家の前を通る車の速さに目を見開き、「オイ今の見たかよ超速かったぞ」みたいな顔で私を見上げてきます。抱っこして散歩に行けば、近所の植木の葉っぱのにおいをおそるおそる嗅ぎ、電車の音に驚き丸くなる。

小さな体いっぱいで感じる、初めてだらけの外の世界。

ビー玉みたいに丸い目には、世界はどう映ってるのでしょう。きらきらしてるんでしょうか、それとも怖い印象が強いのでしょうか。

 

普段我が家を走り回っているのに、外に出るといろんなものにまだまだ慣れてないので一気に大人しくなり、一歩踏み出すのにとても時間がかかります。これは小さな一歩ですが、この子にとってはとても大きな一歩なのでしょう……と、どこかで聞いた有名な言葉をお借りします。

この子にとって散歩は非日常。私にとっては当たり前の世界。当たり前の世界の新鮮さと感動を、子犬は教えてくれました。

 

 

と、壮大に語りましたが、乳歯から生え変わってないので歯がきもちわるいのかとにかく何でも齧りたがったり、玩具を与えても誰かの膝の上に座ってからじゃないと遊ばないくらい甘えん坊だったり、布団が大好きでぽふぽふと足音をたてながら掛布団の上を尻尾振り回してうろうろしたり、めちゃくちゃ可愛くて完全に親バカになっています。

もう少ししたらお手を教えたい。母はお手の応用でハイタッチにしようぜと勝手にはりきっています。

 

そんなこんなの近況でした。今回はこのへんで。