海底歩行

こえびがだらだらどうでもいいことを書いちゃうブログ。

ゲームのはなし2

さて、先日の続きです。だから本のために作ったブログだってのに。でもいいんです、私の好きに語ります。

 

 

ワンダと巨像

先日ICO面白いよと言いましたが、同じ製作者ということでものすごく近い世界観を持ったゲームです。私は同じ世界線での話だと思ってます。

神々が眠る禁断の地に、一人の青年が足を踏み入れます。青年はある少女の亡骸を抱えていて、このいにしえの地に眠る“大いなる存在”なら、失われた命を蘇らせることができると信じてやって来たのでした。その“大いなる存在”は「この地に存在する巨像を全て討ち倒せば、少女を生き返らせることも不可能ではない」と青年に告げます。プレイヤーは、その青年を操り、少女を生きかえらせるために巨像を倒していきます。

ビジュアルがきれいとか、詳しいとこまで説明しきらないストーリーがまた好奇心を刺激するとか、愛馬めっちゃかわいいとかいろいろあるんですが、ゲームとしてはいたってシンプルなんですよ。ダンジョンが複数あって、その奥には必ずボスの巨像がいるから、そいつを一体ずつ順番に倒していくってだけなんです。巨像にはそれぞれ弱点があって、踏まれないように振り落とされないように上手く凹凸に掴まって巨像によじ登りながら、その弱点を剣でグサリ。体力や腕力を上げることはできるけど、レベルなんかは無い。とってもシンプル。

その巨像ってのが面白くてね、獣みたいな姿かたちで、めっちゃ暴れまわるんです。飛んだり泳いだり走ったりするんですよ。最初はおっかないのに慣れてくるとだんだんかわいく見えてくるんです。愛着もってしまうと倒したくなくってねー倒さなきゃクリアできないんですけど。

ここからほんの少し、ストーリーのネタバレ(50%考察)を。このゲーム、要は神様殺しの話なんだ、と私は思ってます。死人を甦らせるのは禁忌です。青年は、一人の少女の命を救うために、この地(ダンジョン)にひっそりと眠っていた神々をたくさん殺していくわけです。神殺しを行うことでなんやかんやとあるんですが、そこは物語のクライマックスなので流石に言うのはやめときます。ただ神殺しの代償は大きくて、巨像を一体一体倒していくごとに、青年がやつれて汚れていくんです。生気を失っていくというか。青年が最終的にどうなるかはここでは書きませんが、プレイしてて辛くなってくるんですよ、なんとなくどうなってしまうのか察しちゃって。でも禁忌を犯す代償なんでね。自然の摂理に反してるってわかってるんだけど、やっぱり大事なひとが死ねば生き返ってほしいと思っちゃうんだなぁ。

最後の巨像を倒すとき、なんかもうコントローラー握りしめながらちょっと泣いた記憶があります。なんで泣いたかわからないけど、なんか辛かったんです。ゲームのラスボス戦って緊張と高揚があるじゃないですか、このゲームはひたすら悲しかった。印象的です。

 

ピクミン』シリーズ

切ないCMソングが印象的ですね、ゲームキューブのソフトです。一応全部プレイしましたが、一番古い無印のやつ、というより初プレイが強烈に記憶に残ってます。

宇宙船で宇宙旅行を楽しんでいた主人公ですが、途中隕石と衝突してしまい謎の惑星に不時着します。なんとか生き延びた主人公が乗ってきた宇宙船を確認すると、どうやらパーツは空中でバラバラになってその惑星のいたるところに散らばってしまっているようです。自分の生命を維持してくれる機械には期限があり、タイムリミットの1か月後までになんとかパーツを回収して宇宙船を修理し、故郷へ戻らねばなりません。そんなときに、主人公はその惑星に生息する、不思議な生命体・ピクミンと出会うのでした。

初めてプレイした当初私は小学生でして、テレビCMで見た感じだと可愛らしいほのぼのとしたゲームなんだろうと思い込んでいました。が、実際プレイしてみるとそこにあるのは弱肉強食の自然界。勝手に裏切られた気分。

ピクミンをたくさん増やして収獲(?)して、宇宙船のパーツ回収を手伝ってもらう物語ですが、その惑星にはピクミン以外に可愛らしくも獰猛な生命体がたくさんいます。そいつらはピクミンが大好物でして、みんなで協力してやっつけられればいいのですが、一歩間違えるとピクミンたちはそいつらにムシャムシャと食べられてしまいます。ごくりと丸呑みしてくれりゃあいいのに、残念なことにお行儀よく咀嚼してそのムシャムシャという音が効果音としてあるんですね、そんでもって最期の瞬間のピクミンの悲しそうな鳴き声も。なかなかに辛い。

活動できる時間が一日のうち昼間だけで、日没になると夜行動物が恐ろしいので一旦空中に逃げるピクミンと主人公なんですが、日没までに基地に戻って来れなかったりする子がたまにいます。主人公からかなり離れた距離で作業していた子や、群れから離れてしまってぽつんと放心状態の子(迷子?)です。日没後、ピクミンたちと主人公が空へと飛び立った瞬間、その迷子状態だった子が慌てて画面隅から走ってくるんですよ、そんでもって後ろから忍び寄る大きな影、夜行動物。あと少しというところで仲間たちに手が届かず、バランスを崩して転んでしまい、後ろから追ってきた天敵にぱくりと食べられムシャムシャと噛み砕かれるピクミン……。初めてその光景を見たとき、コントローラー片手に「ア゛―――ッ!おかあさーん!ピクミンがああああああ」と半泣きで叫んだ記憶があります。トラウマです。自然界って厳しいんだなぁ、と教えてくれるゲームです。

 

 

また長くなってしまった。第3弾はあるのでしょうか、あるかもしれません。今日はこのへんで。